「悠貴。

私は悠貴の気持ちには答えられない。

ゴメンね。


でも……

こんな幼なじみを好きになってくれて、

ありがとうっ…!」



最大の笑顔とともに伝える、幼なじみへの言葉。

悲しい思い出じゃなく、1つの大切な思い出にしたいから。



「……おう。

こっちも、返事くれてありがとな!


あ、でも。

幼なじみの関係は壊さねーからな?

覚悟しとけよっ」



「そんなの当たり前ッ!」




そして、公園に響く2人の笑い声。

いい思い出に、することはできたかな?






……と、そんなとき。


「……てかよ。

お前気づいてる?」


「え?なにが?」



次の瞬間、悠貴は大声で言った。

「おーい!

そこにいるのはわかってんだぞ!

早く出てこいよー!


荻原ー!!」



…はい!?

どーゆーこと!?