2つのボール



(どうしよ、いざ話すとなるとすっごく気まずい……)



そして、そう思うのと同時に、もう1つ不安なことがあった。


それは"幼なじみ"という関係が、壊れてしまうことだった。




いくら喧嘩の多い悠貴といえども、大切な幼なじみであることに変わりはない。

私が悠貴からの告白を断ることによって、この関係が崩れるのは絶対にいやだ。



(なんて言えばいいんだろ……)





「千里どーしたんだ?

成瀬のとこ、行かないのか?」


「あ、いや。

なんて言えばいいのかなって、思って…」



「フツーに断ればいいんじゃねえの?」



「それもそうなんだけどね。


……私、悠貴との関係が崩れるのがいやなの」



「お前と成瀬との関係?」



「そう。

私と悠貴は幼なじみでもあるからさ。

気まずくなるのはちょっとね……




って、あ、ごめん!

祐斗にこんなこと言っちゃダメだよね!」




あー!

何言ってるの、私!?

祐斗に悠貴の話してもダメじゃない!