2つのボール


休憩時間。


「ねえ千里」


「ん?何あけみん?」



タオルで汗をふきながら話をする私たち。

ふいてもふいても汗が出てくるよー…。



「早瀬麻美のことはさ、解決したんでしょ?」


「あぁ、うん!おかげさまでね!」


「そっか!

それはそれでいいんだけど……」




ん?

あけみんの様子、おかしくない?



「どーしたの?」


「あのさ、千里、もう1つ大切なこと忘れてない?」



大切なこと?

あったっけ?


不思議に思っている私を見透かしたのか、あけみんは少し呆れているようにも見える。


そして、こっそりと誰かを指さした。


指先を目で追ってみると、そこにいたのは……