2つのボール


「なっ、なんで……」


そーなるの!?、と言おうとして矢先、早瀬さんから返ってきたのは……



「だって、あなた達、公園で抱き合ってたんでしょ?

友達が、その現場の写メ、送ってくれたんだよね〜♪」



そう言いながら、私にスマホの画面を見せてきた。


確かにその写真は、あの日の悠貴と私だった。



「この写メを見ちゃったらぁ、誰でも2人は付き合ってるように見えるでしょ?


成瀬とあんたが付き合ってるんだったら、荻原君は今フリーってことになる。

だから、私が荻原君の彼女になるの。


とゆーことで、あんたが野球グラウンドに来る意味は無いってわけ。わかる?」



なっ……。

そ、そんなの!


「わかるわけないっ!

私が好きなのは祐斗なのっ!!」



「へ〜え。

じゃあ、この写メ学年中にバラまくけどいい?

そんなことになったら、あんたのイメージはたたの男好きってことになっちゃうわね?

こんな堂々と浮気してるんだもの」



「そ、そんなこと……」


あるわけない。


その一言は、私の口からは出なかった。

だって、悠貴に一瞬だけでも気持ちが揺れてしまったのは事実なんだから。





……でも。

それでも……!