2つのボール



そして、移動してきた私たち。

空き教室に入った途端、早瀬さんから発せられた言葉は……。



「なんで朝、野球グラウンドのとこにいたわけ?」



……ですよね。

聞かれると思いました。



「なんでいたかって聞いてんの。

どーゆーことかわかってるよね?」



どーもこーも、祐斗が好きだからに決まってるじゃない。

てゆーか、早瀬さん口調変わりすぎ…。



「好きな人を見に行って、何が悪いの?」


黙って聞いているわけにもいかず、私は反論した。

だって、早瀬さんに何もされることなんてない…「はあ?」


!?

いきなり口をはさんできた早瀬さん。

なにを言い出すのかと……




「あんたの彼氏は成瀬悠貴でしょ?」