「こっちこそ………ごめんなさい。 私も祐斗のこと信じていられなかった。 早瀬さんと付き合っちゃうんじゃないか、って。 私と別れちゃうんじゃないか、って。 ちょっとだけ、諦めようとしてた私もいた。 『もう無理だ』って。 でも、それこそ無理だった。 今日、祐斗の顔見て思ったの。 私、やっぱり祐斗のことが…… 大好きなの。 早瀬さんのところに…… 行かないで……」 気づいた時には、大粒の涙が私の頬をつたっていた。