2つのボール

「荻原くん!」


俺を呼ぶ声がした。



んだよ、疲れてんのに……

誰だよ……




「荻原くんだよね? 部活、お疲れさまです!!」


「あー……えーと……」



なんだコイツ?

いきなりすぎんだろ……



「あぁ!! ごめんなさい。

いきなりで、驚かせてしまったわね。

私は、2年5組の早瀬麻美よ。

よろしくお願いしますわ」


「あ……、まあハイ。よろしく……」


「それにしても、荻原くんって本当に野球がお上手よね!!

私、見ていて惚れぼれしてしまったわ!!」


「あ……ありがとう」


ホント、なんだコイツ!?

俺は早く帰りてぇのによぉ……!



「明日も、見に来てよろしいかしら?」


「まあ……いいんじゃないすか?」


「ありがとう! それでは、また明日!」



そう言いながら、帰って行った。

えーとー…………


早瀬……なんだっけ?




いーや、とりあえず帰ろーっと