2つのボール

「ハァーーー」


やっと部活が終わって、大きなため息がでる。



(千里と話してぇ……)



そう思った。


でも……

来てくれるわけねぇよな……



昼休み、成瀬に余裕ぶってなんにも言わなかった俺。

今思えば“言わなかった”じゃなくて“言えなかった”んだと思う。


幼なじみで、千里のことを俺よりも知っている成瀬が、俺はきっと羨ましかったんだ……。






































ぁあ"ーーーー!!

ホントイラつく!!


とっと帰るとするか……。













早く家に帰ろうと思った俺は、正門に向かって歩き始めた。

その時……