2つのボール

それからはホントにあっというまで、時間が止まってほしいくらいだった。


でも、楽しい時間は終わりを告げて……



私の家の前まで来てしまった




「祐斗、送ってくれてありがとう!!」


「おぉ」


「じゃあ…バイバイ。また明日!」



そう言いながら、家のドアを開けようと後ろを向き、ドアノブに手を伸ばそうとしたら……




「……千里」


「ん?」



突然祐斗に呼ばれたワタシ。


振り返った瞬間…………