2つのボール

「千里! あてたぜ!!」


小さい子供のように、2つのストラップをかかげながら走ってきた祐斗。



「うん!見てたよ!! じゃあー……」


そう言いながら、私は祐斗が持っていた野球をモチーフにしたストラップをとった。



「は?千里はこっちじゃねぇの?」


「テニスのは祐斗にあげる!! 2人で相手のストラップ持ってた方が、なんかいいでしょ?」


「そんなもんなのか?」


「そんなもんなの!!(笑)

じゃあ、次行こー♪ 」



祐斗はまだ困惑ぎみだったけど、私がいいって言ってるんだから、これでよし!!ww