好きなんだけど!


なっがい先生の話が終わりやっと帰れることに。

これから毎日あんなに長いHRがはじまるのかなー…いやだな…。


「ぬああ!つかれたよー」


だらーと机に突っ伏す。
美優紀が髪の毛をいじってくる。


「菜津ってほんと髪の毛サラサラだよねー、私もこんなサラサラになりたいわ」


しかも地毛茶色だし、とブツブツ言いながらみつあみを作ってはほどき作ってはほどきを繰り返している。


「美優紀もじゅーぶんサラサラだよー」


いやんそんなことないわ、と否定される。
なんか私今日否定されすぎじゃない?


「あっ」


結城君が席を立つのが見えた。


「…んだよ」


それに反応すると明らかに話しかけんなオーラを出されるのがわかっ…
たけど気にしない!いつものことだもんね!


「また明日ね!」


美優紀が黙々とみつあみを作ってるけど顔をあげて手をふる。


「…」


フン、とそっぽを向いて教室を出ていく結城君。
恥ずかしがり屋なんだから!


「あ、ちょっと動かないで!うまくいきそう!」


「え!?あ、ご、ごめん!」


え?今私あやまるとこ?