そんな会話をしていると右側からガタッという音。
美優紀のあ、という声とともに飛び起きた。
そこには、結城君。
きゃああああ!夢にまで見た結城君!
やっときたんだぁー!
「結城くーん!!」
私が叫んで席をたつ。
勢いで椅子が倒れたけどそんなの気にしない!
びっくりした顔で結城君がこっちを見上げてくる。
そんな顔もイケメン!
「げっ玉盛っ」
明らかに嫌そうな声を出されたけどそれも気にしない!
「お前同じクラスかよ!しかも隣の席とかまじありえねーんだけど!!」
「私は超幸運の持ち主だと思う!結城君好きです!付き合ってください!」
私達のやり取りにまだ名前も知らないクラスの子達が唖然としている。
皆のポカンとした顔を背景に結城君を見つめる。
「だーっ!うるせえよ!無理っつってんだろーが!」
「あーん!またふられちゃった!!まだ次のチャンスはあるはず!!」
ガッツポーズをとりながら美優紀の方を見る。
苦笑いしながらもガッツポーズを返してくれる美優紀。
よし!また次頑張ろ!
「おい!チャンスなんかねーっつの!」
結城君が叫んでるけどそんなのまだわかんないもんね!!
「結城君まだ彼女できたことないのは知ってます!私彼女第一号になれるように頑張る!」
結城君に私の最高の笑顔をプレゼントしてから、倒れてしまった椅子をなおして座る。
「お、おまっ…!クソッ!」
結城君はまわりを見渡しながらドカッという音を出して乱暴に席についた。
そんな姿もかっこいい!
