「あー!はやくこないかなー!」


なかなかこない!
時計を確認するとまだ三分しかたってない。


「アンタ、五分も待てないの?」


呆れ顔で前の席から話しかけてくる美優紀。

美優紀は小学生からの大親友!
なんと美優紀とも同じクラスになっちゃったのです!うへへ~


「だって卒業式以来ずーっと見てないんだもん!」


机に突っ伏して駄々をこねはじめる私に美優紀は更に呆れた顔をする。


「菜津もあんなんのどこがいいのかねぇ…」


ため息混じりに今までで耳にタコができるほど聞いた言葉。


「私は結城君が好きなんだからしかたないでしょ!」


「それ聞くの何回目だと思ってんの?」


私だってさっきの言葉耳にタコができるほど聞いてるよ!

タコどころじゃないよ!

もう…なんだろ…
えーと…


「イカ?」


「は?」