溺愛ヤンキーくん




ヒュンッ!




イヴの腕があたしの頬をかする。



だんだん読めてきた。


イヴはパンチを使うことが多い。


蹴りはしない。


ボクシングみたいな戦い方。



うーーん。





やっぱりここは守るだけじゃつまんないな。


よし



「イヴ。お前蹴り使え」



「はっ!お前に言われなくても!」


よし。


乗ってきたな。



あたしはボクシングタイプと相性が悪いからよく相手に蹴りを使わせる。



じゃないとイヴには勝てないしね



「……甘いっ!オラっ」



あたしは遅い回し蹴りをしてきたイヴの横腹にアッパーをする。


「ぐはっ…っち…」


もともとイヴは体が少し弱い方だったから力を入れるだけですぐ弱る。


「弱いんだよ。ひれ伏せこの野郎」



「…誰がっ」



ヨロヨロ走るイヴ。



元親友ってゆうこともあるからこれで終わらせてあげる。


「…すまんイヴ」



―――ドッ…


「…く……はぁ…」



みぞおちの全力パンチ。



軽く吹っ飛ぶイヴ。



ごめん、イヴ。