はぁ…
とうとうこの日が来ちゃったよ…
今あたしの前に堂々とたってる看板に書いてあるのは
《私立 海凰―カイオウ―学園 入学式》
というもの。
てゆーか…
さっきっから男の視線が痛い。
やっぱりこの高校行くの止めておけばよかった…
ほんとに女子いないし。
友達…でき…いや3年間ひっそりと生きよう…
無理に等しいけど。
そこであたしはある人物達がいることに気が付く。
ん?さっきっから人が固まり過ぎてる所があんだけど。調べるか…
げっ…
族らしき奴等がいる…
族には関わらないようにしよう…
あたしの顔、結構有名らしいから…
――――――…とまぁそんな儚い願いも叶う訳もなく。
幹部らしき人物があたし気付きに近付いていて来た。
そして人の顔をガン見する。
「……………」
おい。人の顔を覗くな気色悪い。
顔だけ見ればすっごいかわいいが。
「………あんた。さっきっから人の顔見てなにしてんの?」
ちょっと殺気を出して言ってみるとー…
「…ん?あ〜僕ガン見してた〜?」
してたわど阿呆。
つか男が語尾を伸ばして上げるな気色悪い。
「…見てたから言ったんじゃん」
「…だよねぇ…おねーさん。何処かで殺り合った事…あるよね?しかも…相当強かった…」
っち…
このかわいい系男子、鋭いな。
よし。近付くの止めよう。
「さぁ…?あたしは殺り合った記憶はねぇがな。つか失せろ」
「…ふぅん…じゃあね、おねーさん♪…また会うと思うけど♪」
はぁ?
会うわけねぇだろ。
貴様に脳ミソはないのか?

