溺愛ヤンキーくん




そしていきなり場面が変わり、


あたしは警察署の両親が横たわっている小さな部屋にいる。


もちろん夢の中。



「……ママっ!!パパっ!!起きてよぉ〜っ!!」


数人の親戚(おじさんもいる)がいるなか、一人泣き叫んでいる女の子がいる。



その女の子はあたし。


「こらっ!優ちゃん静かにして!」



怒った人は…


ママのお姉さん。


詩夕(シユ)さん


「だってっ…パパと…ママがぁ〜…」


「……も…うっ…優砂さんと海は戻らないのよっ…」


「…うぅ〜…パパ…ママ…」




優砂(ユウシ)があたしのパパ。


海(ウミ)があたしのママ。



―キィ…―



いきなりあいた扉から出てきたのは二人の警官。




――――――――にしても。




無駄にリアルだなこの夢。





「…申し訳ないんですが。一之瀬優砂様と海様のご遺体を引き取って頂ける方はいらっしゃいますでしょうか?」




その言葉を聞いて、皆いきなり顔を渋めた。




「はい。私が引き取ります」


そう言ったのはおじさん。



「……ありがとうございます。では…お子さんは誰が…?」



「それは私が引き取りますわ」



そう言ったのは、



あたしが奴らぐらいに憎んでいる


莱子(ライコ)おばさん。




あたしに虐待をして、


自分の息子にあたしを犯すように命じた最低最悪の人間。




莱子おばさんの旦那にも犯されたし。




しかも毎日。




それが嫌だったから、あたしは家に帰らずに、




喧嘩に明け暮れた。




ストレス発散出来るし。




で、気付いたら氷姫って言う通り名がついてた。