そんなのやだ。
だから秋川皇雅達には嫌いになってもらおう。
それでいいんだ。
それで…
「……おい。優なんで泣いてるんだ?頭打ったか?」
「………え?」
いつの間にか戻ってきていた秋川皇雅に“泣いている”と言われて目元を指で軽く触ってみた。
「…あ…」
「な?お前なんで泣いてるんだ?」
「…いやっ…違っ…くて…これはその…」
「また何か背負おうとしているのか?」
「違っ!!」
「…お前は俺に頼っていればいーんだよ」
「…だって…」
そんなの無理。
人に頼らずに生きてきたあたし。
今さら頼れとか言われても無理に決まってるでしょう?
あたしは頼り方がわからない。
それにあたしは秋川皇雅に心を開いた訳じゃない。
「……だって何だよ」
「…あたしは頼り方がわからないっ…」
「……うん」
「…それにっ…あんた達が死ぬかもしれない…」
「…それでもいい。俺らはお前を助けたい」
そんなの…
お前らにメリットなんてない…
あるのはデメリットだ…
「…メリットなんてないんだぞ?」
「…いや。ある」
「…なに?」
「………お前の………
心だ。助ける代償としてお前の心を貰う。それでいいだろ?」
「……は?そんなの貰っても意味がない…「いや。奪われてるな」
はぁ?どこからそんな自信がくんの?
頭平気か?こいつ。
「…あんた達の誰かにあたしの心を奪われる…とでも?」
「ま、そう言うことだな」
「…………せいぜい頑張れ…」
「言われなくても、な。じゃあ俺部屋戻るから」
「おう。食器さんきゅ」
「いーえ。なんかあったら番号登録しておいたから呼べ」
「…………………は?」
「じゃーな」
――――――キィ…パタン…―――――――
………と、秋川皇雅が出ていった。
―――――――――――てか。

