しまった…
秋川皇雅の存在を忘れてた…
「…な、何?」
「…部屋決めしよーぜ」
「…あ、あぁうん?うん!しようしよう部屋決め!!」
「…お前大丈夫か?」
「…多分大丈夫。てきとーに部屋見ようよ」
「…だな」
その後、あたし達はてきとーに部屋を見て回りあたし達はそれぞれの部屋を決めた。
この20階は部屋が寝室・バスルーム・キッチン・含め十室あった。
あ、屋根裏部屋も含んでる。
であたしが気に入った部屋は黒を基調とした部屋。
カーペットはゼブラ柄。
ピアノやフルート、サックスもあったから今度吹こう。
あ、カーテンもゼブラだよ。
机はガラスの机で
L字型のソファがある。
クローゼットにはなぜか…
なぜか服と靴とアクセサリーが大量にあった。
あ、クローゼットは2個あったよ。
服は…
チャイナにプリンセスラインのドレスにミニドレスやゴスロリに水着や浴衣に着物。ついでみたいにある普通の人が着る服にジャージに部屋着。…まだまだあったけど。
で靴は…
パンプスとショートブーツにロングブーツやローファーにインソールの靴にハイカットシューズにランニングシューズにかわいいデザインのスリッパ。
あとアクセサリーもあったよ…
多くない?
絶対おじさんがデザインした服だ…
おじさんの副業デザイナーだし…
あぁ〜…
もしかしておじさん…
あたしがこういう部屋が好きだと知ってるからここに大量の服達を置いたのかも…
この状態を秋川皇雅に見られたくない…
――――ガチャ――――
ん!?ガチャ!?
「…片付けはおわっ…ってなんだ?その服の山」
「……み…」
「み?」
「…み、見るなぁ!!」
「いやもう見たし」
最悪…
この状態を秋川皇雅に見られた…っ!!
「…何で見たんだよ貴様」
「見えたから。つーかお前この服1回着てみろ」
「…やだ」
「抹茶ラ「着替えてきますよーだ」
――――――30分後…―――――――
「…おい秋川皇雅。着替えてきたからさっさとあたしの雑誌を読むな」
「……おー…どれど…れ!?お前本当に一之瀬優か!?」
「…殺すぞお前」
「…まじかよ…」
そう。
あたし着替えてきましたよ。
ゴスロリにっ!!
屈辱だっ…
一応化粧もバッチリしてな…
「…似合ってる…」
「…は?」
「…お前ゴスロリ似合ってる。次これな」
「…はいはい」
―――――8分後…―――――
「…おらチャイナ着てやったぞ。秋川皇雅」
えぇ。今度はチャイナですよ。
スリット深すぎ。
ギリギリパンツ見えないくらい。
あー…もうやだ。
「…お。いいじゃん次はドレスな」
「…疲れたんだけど」
「まだいけるだろ。体力あるんだから」
このっ…
人の雑誌を勝手に見て、あたしの部屋を占領してる奴めっ…
後でめっちゃ恥ずかしい服着せてやるっ!!
「……後で覚えてろよ」
「気が向いたらなー」
絶対し返す。
十倍返しでな…
―――――20分後…――――――
「……着てやったぞ。クソじじい」
「……へー…ボソッ)似合いすぎ…」
ん?何か言ったかこいつ…
「…お前何か言ったか?」
「…いや。なんも言ってねぇ」
「…あっそ」
「つーかベールはねぇの?」
「…あるけど?」
「…貸せよ」
あたしはクローゼットからマリアベールとふわふわしたベールを出した。
「…どっちがいい?」
「ふわふわしたやつ」
「…ほいよ」
あたしがベールを渡すと秋川皇雅があたしの髪をいじくり出した。
やめろよー…
せっかく巻いたのに…
「…おい。アイロン持ってこい」
「…はいよ」
―――――ガチャン…―――――
はぁ…
秋川皇雅に髪の毛触られた時少しだけどきってした。
なんか嫌でもなかったし。
どうしたんだ?あたし。
おかしすぎる。

