まず、あたしは両親を死に追いやった奴等を探して懲らしめるために喧嘩を沢山した。








そしていつの間にかついていた通り名は







《氷姫―ヒョウキ―》







そう名付けた噂は沢山ある。






《氷のように冷たい表情(カオ)をしながら戦うから》



《喧嘩で負けたことはないから》



《強いから》



《美しいから》







最後の《美しいから》っていうのはちょっとおかしいと思うけど、後の3つは今までのあたしの行いからだからしょうがない。





確かにあたしは戦う時、無表情で戦うし、一応個人で2年間不動の全国No.1だから強いっちゃあ強いかもしれない。







でも…







外側はどんなに強くても、中身は脆くて弱い中学生だった。









だから、あたしは中身なんて感じさせない程もっと強くなる。













彼奴等に…

















復讐をするために……














そんなあたしは明日から私立の高校に行く。








そこ高校は唯一信じれるおじさんがやっている高校で、行き場のないあたしをせめてもの救いとして入れてくれた所。






制服は可愛い方だと思う。





黒のブレザーに青いチェックのネクタイに同じチェックのスカートの制服。





校則は緩い…けど、




去年まで男子校だったためか女子があたししかいない…らしい。





行きたくないけど、おじさんがせっかく入れてくれるんだから行くしかないよね…










はぁ…憂鬱。