溺愛ヤンキーくん




皇雅と一緒に廊下をてくてく歩いて行く。


ん〜、暇だなぁ。


「…暇だな」


「…そうだね。」


「腹減ったな」


「うん」


「飯、作ってやる」


「うん……って、え!?」


「なんだ。俺が作ったらだめか」


そういって少ししょんぼりする皇雅。


か、可愛いなんて思ってないぞ。


そして、ちょっとまずいと思ったあたしは慌てて思った事を言った。

「い、いや…だめじゃなくて」


「…んじゃ何なんだ」

ずいっと皇雅が顔を近づけてきた


うわ。まつげなが。

じゃなくて。

「…だから、皇雅ごはん作れるんだなぁって思っただけだよ」


―――…はぁ


ん?皇雅今ため息ついた?


「…あのなぁ。さすがに俺だって飯ぐらい作れるわ」

ですよねー。


「…ごめん」


「謝んなくていいから。よくビックリされるし慣れてるからさ」


「そっか。でも意外だね皇雅がご飯作れるの」


「ん、まぁ、な。料理するの好きだし」


「そうなんだ。あたしお菓子しか作れないから羨ましい」


「…そうか?出来るもんがあるならそれでいいんじゃねぇの?」


「…そっか」


伝え方が皇雅らしい。

そのらしさにじーんときた。


「ん。じゃ食材買って来る待っててな」


「わかった」



あたしは皇雅と別れ、その後部屋に戻った。