溺愛ヤンキーくん




「…それよりもこれからどうする。日がくれる前に食料でも調達しないとまずいぞ」


「ああ、そうだね」


「じゃあまず俺は魚をとってくる。優は俺が帰ってくるまで寝ていろ」


「でも」


「いいから…帰ってきたら木とかをとりに行こうぜ?」



皇雅…



ごめん…


「…わかったよ…」


「すぐ帰ってくるからな」


そう言うと皇雅はあたし達がいる岩場のすぐ目の前の海に飛び込んでいった。



「皇雅…早く帰ってきてね…?」



心配でしょうがないよ…


これじゃ寝れないし…


ちょっと探検してみようかな?




あたしは重い体を起こして、岩場の外に出てみた。



「うわぁ…」


一面に広がる綺麗な海。


夕日がオレンジ色に海を染めていた。



この島から少し遠いいところで、皇雅が泳いでいるのが見えた。



あ、それよりも木とか火をつけられる物を探してこよう…



夜は少し寒くなるから…