――二日目――
「………んあっー……ねみぃ……今何時だ?」
午前6時。
臨海学校二日目の朝。
俺はいつもの時間に起きた。
気分は……まぁ普通
優は……隣で寝てる。
なんもしてねぇよ?
キス以外。
さすがに付き合って初日にヤル馬鹿はいねぇよ
あ、優を起こさなぇとな……
「…………スピー…………」
なんだこいつ。
昨日散々キスされた男の隣によく警戒心もなく寝れたな。
まぁ警戒心が無くなったのはいい事だが…
ある意味持ってもらわないと困る。
「……おい、起きろ」
「……んむぅ……や……」
あーーもう。
さっさと起きろよ。
「俺と二人っきりの自由行動なくなりますけどーいいんですかー?」
「……んん……ぃや……ら…けど……」
「嫌だけど?」
「……スピー………スピー……」
こ、こいつ……
二度寝しやがった……
「おいっ!優起きろ!抹茶ラテ買わないぞ!」
「それはいやっ!」
あ、起きた。
つーか
「…俺より抹茶ラテの方が好きなのかよ」
「へっ!?そんなことはないよ!」
「あるだろ」
「ごめんて……」
「ほらさっさと行かねぇと飯食えねぇぞ」
「う、うん…身支度軽くしてっちゃうね」
「部屋着でもへーきだとよ」
「あ、そう…ありがと」
「おう。玄関で待ってるわ」
「うん……」
――パタン……――
なんだ今の。
気まずいにも程があんだろ。
まぁ俺がいけないんだけどさ

