溺愛ヤンキーくん




「行くわけ無いじゃんお前ばか?」




「なっ……折角の俺の思いを踏み躙りやがって…」



「あ?なんかいったか?」



「……いーや。なんも」





「あっそ…んでなんで此処に……って皇雅!あれ見てっ!」




皇雅はあたしの指さした方を見る。そこには弱りきったイヴにリンチをしている6人組の姿が。


「は…なんだよあれ…」



さすがのあたしと皇雅は動揺しまくり。



――――イヴを助けたい。




でも元はといえば敵。




どうしよう……



「……優。」




「…なに…」




「助け行くぞ!」




「え、でも…皇雅はいいのか?元は敵なんだぞ!?」



「いーよ別に。おらお前助けに行きたいんだろ?」



「……うん!」




「いくぞっ!」