「あの!さっきからなんなんですか?!
人のこと指差して笑って…
いい加減にしてください!」

こんなに大声を出したのはいつぶりだろう

そう思うくらい大きい声をだしていた

隣の人は口をぽか~んとあけたまま
私を見ている

私はフン!とそっぽを向くと
いきなり肩をつかまれ
「お前…ギャップやべーな!」

と、一言

そういってまた笑いだした

すごくうっとうしく感じたから無視しようと
思ったけど
その思いを遮るかのように

「あんたの名前は?」

「え?私の?私は谷平れな。
あなたは?」

「俺は米一颯」

(ふーん…で?)
そこで会話は終了。