寝付けなくて水を飲みに来たら
千尋が掛布団までかけられて眠っている。

「めっちゃウケるんだけど」

規則正しい寝息に顔を覗き込む。
無防備な寝顔


千尋・・・・・


千尋・・・・・


鈍感で意地悪で……悪魔だけど


嫌いで 大嫌いだけど


大好きで……好きで好きでたまらなくて


切ないよ 千尋………。



この場所だけ 千尋は アタシだけの千尋になる。


千尋の寝顔に顔を近づけた。



ドキドキドキ・・・・・
心臓の音って 他人に聞こえないんだよねって
心配になるくらいの 激しい音


千尋の寝息を 自分の肌で毛穴で感じる。


そして次の瞬間 アタシは信じられない行動に出ていた。
多分 押し殺した気持ちが爆発したんだ。


千尋の唇に そっとふれた唇


電気が走る


そして窒息しそうになりながら
何度も千尋の唇を奪い続ける


千尋は アタシのもの・・・っていいきかせるように・・・・