「キョンタに助けてもらったのが嬉しかったって
花が言ってたから それお礼に持って行ってって」

「ちょっと待って
アタシと千尋が一緒に暮らしてること言ったの?」

「言ったよ。だってそのうちわかるじゃん」

「めんどくさいから言わないでおこうって
千尋が言ったんだよ?」

「変な詮索されたくないからな。」

「だったら何で石川 花に言うの?
それに 何?あの子と……どうなったの?」

「フフフ・・・・」


イライラしてきた・・・・・
千尋が見たことないデレデレした顔で……
最高にムカつく……

「俺さ 花にちゃんともう一度気持ち伝えに行った。
最初は相手にしてくれなくて 会ってもくれなくて
だけどノート持って毎日行ったら 
まずおかあさんを味方につけた……
あ そうだ 
キョンタの好きなケーキ屋さ ミルキーリストって
花のお父さんのお店なんだ!!」


ミルキーリストは大好きなお店だった。
よくパパが お祝いの時 特製を作ってもらって
その可愛らしさと甘くて美味しいケーキに
幸せ一杯になったっけ……


だけどそれより アタシはこれから千尋の口から
出るだろう衝撃告白に身を固くした。