キライノカケラ

また壁に押し付けられて 無理やりキスをされた。


「やだ やだって 課長やめて・・・」


「言う事聞かないなら辞めさせるぞ・・・・
俺には力があるんだから」



「今日子から離れてもらえますか?」

もがくアタシにその声が聞こえて心臓が止まりそうになった。



「は?」


「今日子から離れてください。
それ以上するなら警察呼びますよ……あなたも
会社や家庭にばれてもいいんですか?
脅しですよね?そんな資格もないくせに・・・・・」


千尋?


「今日子を解放してください
俺が幸せにするんで・・・・・もう二度と
近づかないでください」


飯田がアタシへの力を弱めた瞬間
千尋に引き寄せられた。



「今日子に固執しても あなたに得はないはずですよね?
出世を棒にふるんですか?今なら
黙ってますけど それ以上するなら
こっちもそれなりの措置をとらせてもらいます」


大きな飯田が小さく見えるくらい
千尋は堂々としていた。