キライノカケラ

さすがに もう帰ったろうな・・・・
そんな時間になるまで 時間をつぶすのは大変だった。


無駄に美容室へ飛び込んで 軽やかにパーマーをかけた。


千尋はまだ店にいるのかな・・・・



その時 スーッと車が停まった。


恐る恐る見ると飯田だった。


「おい 何してんだ?」

まだいたの?絶望的な気分



飯田が出てきて アタシの腕を掴んだ。


「何で電話に出ない?」


「バッテリー切れちゃって・・・・・まだいたんだ」


「しばらく会えないから
飲み会だって言ってあるし せっかくゆっくりできるのに
無駄な時間過ごさせて・・・・仕方ないから 
ほら」

手渡そうとしたのは パチンコの景品だった。



可愛いぬいぐるみ


「アタシに似合わないよ・・・いらない」


壁に押し付けられた。