キライノカケラ

千尋はどうしてるだろう

上手く進んでいるだろうか・・・・・・
花の両親はきっと喜んでくれるような気がする。



花の愛した男が
花の面影を残した店を継ぐとしたら
きっと安心するだろう。

花を失っても
まっすぐ前を向いて生きてきた千尋と
面倒なことから顔をそむけて
流されるがままに生きてきたアタシ


それが恥ずかしかった・・・・・・。
情けなかった・・・・・・。



それでもアタシは 飯田と向き合うのが
面倒で仕方がなかったから 時間をつぶす。


街は年末に向けて慌ただしくて
お正月は家族で過ごすためにあって


孤独感に苛まれる


それなら 実家へ帰ればよかったかな 最初から・・・・・



飯田から何度も電話がかかってきたけど
仕舞いに電源を切った。