アタシは腰が抜けたようになって 座り込んだ。


「あはは・・・・
アタシ 何してんだろ・・・・・」


口の中に広がった血の味で 吐きそうになった。


「あははは・・・・最低・・・・・
こんなとこ千尋に見られちゃうなんて・・・・」


情けなくて泣けてきた。


「千尋は輝いてんのに・・・アタシは・・・・・」


千尋に抱きかかえられた。


「とりあえず部屋に入ろう・・・・・
風邪ひくぞ・・・・・」


「アタシ触ったら千尋 汚れるよ
汚いから・・・・腐ってんのよ アタシ・・・・」


「バカだな 汚くなんかねーよ」


優しい声だった



そしてアタシの切れた唇に触れた指は 優しくて・・・・・



「千尋・・・・・アタシね・・・・・」


そのあとの言葉をどうしても言えなかった。


好きって・・・・・・・。