キライノカケラ

「お得意様にもおたよりも出したし
明日最後の営業日なの……お店は閉めることにしたから」

じゃあ 千尋は・・・・・?

「千尋にもすっかり迷惑かけてしまって……
あの子おかげで本当に助かったわ……親子してあの子に救われて…
また借りを作ってしまって……」


「千尋は……どうするんですか……?」


せっかく近くにいるのにまた遠くへ行ってしまう……


「千尋にはもうずいぶん前に話てはあるのよ。
複雑な顔してくれてたけど…主人もね やり残したことはないって
そう言ってるしこれから老後細々と暮らす貯金も少しはあるし……」


「そうなんですか……」


「キョンちゃん…千尋をお願いね。
あなたなら………」そう言いかけた時 店のドアが開いた。


「お キョンタ 来てたのか!!」


千尋がコートを脱ぎながら近づいてきた。


「おかえり 店は閉めたから
キョンちゃん送っていってあげなさい」


花の母親はアタシの肩を優しくポンポンと叩いた。