キライノカケラ

「花が死んだのは 千尋のせいじゃないのに
あの子は自分のせいだって思い込んでいるから…今だに
自分のために生きてないわ」


「花はもういない
そしてあの子も 千尋の幸せを願ってると思うの。
いつまでも引きずって千尋の大切な時間を無駄にしてる気がして
たまらないの……この世界に飛び込んだのも
花との夢物語を忘れられなかったからだと……
大学へ進むように主人と必死に説得したんだけど……
頭のよい子だったでしょ……
申し訳なくて……」


「でも久し振りに会った千尋は輝いてて眩しかったです」


「そうね
何でもやれる力を持ってる子だから……
だけど本当にこれでよかったのかって……今回も
主人の病気を知って助けに来てくれた……
感謝してもしきれないわ……
花に素敵な思い出をたくさん作ってくれて
私たちにまで力を貸してくれて………」


「千尋ってそういうヤツなんです・・・」


そうそんな千尋だから
哀しい一方通行の片思いをし続けてきた。