キライノカケラ

千尋に無性に会いたかった。


こんな最低なことばっかりやって アタシはいったい何してるんだ。


暇つぶしの恋愛ごっこ
それも 不倫・・・・・・・。


汚れた心と体が 千尋と再会してたまらなく情けない。



店の前に立っていた。


「キョンちゃん?」


振り向くと 花の母親が立っていた。


「千尋?」


「あ いいえ・・・近くまで来たんで………」


言葉が見つからない。



「千尋は今 ちょっと出てるんだけど どうぞどうぞ~~」


「いえ いいんです……」と言ったけど


背中を押されて店の中へ



甘い香りが心地よかった。



「もうお店閉めるとこだったの」


「閉店時間でしたか?」


「店じまい店じまい・・・・主人にはちょっと無理だから
すっかり千尋に甘えてしまって」


花の母親は温かいココアと


「クッキーでも食べる?」

優しい笑顔で アタシの前に座った。