キライノカケラ

何度も窓の外を眺めたけど 千尋の姿は確認できず


思わずさっき登録した千尋の携帯に電話をした。


「もしもし アタシ・・・・」


「アタシ・・・どうした?」


「帰ってきたの?」


「いいや~今日は店に泊まる
やり残した仕事もあるし……俺はめったに
そっちには帰らないからな~心配すんなよ」


「あ そっか
今日はありがとうね」


「うん 飛行機はさ 今やってんだけど無理っぽいな~」


無理か・・・・・
でも こんなに近くにいるなら ここにいるのも
悪くないから・・・・・・


「急だったからね……いいよどっちにしても
パパも来ないって思ってるだろうし……それより
時間空いて暇だったら遊ぼうよ」


「遊ぶ?何して?」
千尋が笑った。


「俺の部屋にあるのテレビとゲームだけだぞ」


「一緒に年越ししよう
一人より二人の方がいいじゃん」


「年越しか・・・・・・」


「ね?年越しそば一緒に食べよう」


今年の年越しは 千尋と一緒に過ごせる
そう考えるだけでも幸せな気分だった。