キライノカケラ

「昨日の今日子めっちゃすごかった」

飯田がすれ違いざまに言った。

アタシも自分の変貌ぶりに少々引いた。


飯田は
アタシがクリスマスを一緒に過ごせることに
感動してるんだと勘違いしてたけど


違うよ
千尋のケーキのせいだよ・・・・・・


そう言いそうになるのを我慢した。


逸る気持ちをおさえられずに アタシは仕事が終わると
すぐに 花の実家へ飛んで行った。



「いらっしゃ・・・・・あら~~」


にこやかに花の母親がアタシを見て声をあげた。


「千尋~ほらキョンちゃんよ」


「こんばんわ
昨日のケーキすごく美味しかったです」


「今回のクリスマスケーキはほとんど千尋に
頑張ってもらったのよ よかったわね~千尋~」


笑顔で千尋が出てきて

「おう!!!彼氏とクリスマス楽しかったか?」と言った。


「彼氏……じゃないって~」

彼氏だなんて思われたくない 千尋だけには

「またまた~~」


千尋の笑顔に 抑えていた想いはもう爆発しそうになっていた。