キライノカケラ

これから忙しくなるぞ

そう言い残して パパたちは帰って行った。


しばらくはまだ 千尋との生活が続くけど
今のアタシには 別れに向かっていくことの方が辛い。


学校も休みになって 千尋と顔を合わせる時間も増える


辛い


切ない


こんな片想いもあと少しの辛抱なのか



「キョンタ?」


「ん?」


「ボーっとしてるな 最近?
何か悩みでもあるのか?俺にできることなら言えよ」


「言っていいの?」

いかないで


ずっとそばにいてよ


「悩んでるのか?マジで?」


千尋が驚いた顔でアタシに近づいてくる。


ドキン!!!

「バーカ 悩みがないことが悩みなの」


慌てて顔をそむける。


「な~んだ 驚かすなよ。
俺はキョンタの事 なんでも知ってるつもりだけど
悩みがあるなんて思いもしなかったからさ
あはは キョンタらしいな~」


あはは?

あははじゃないし


千尋の鈍感 大嫌い!!!