キライノカケラ

「大丈夫?」


そう切り出す他 言葉が見つからない・・・・・。


「大丈夫じゃねーよ・・・・」


消えそうな声


「ごめん・・・・あたりまえのこと言っちゃった」


「気使うな・・・・同情されたくないから」


「そんな同情なんて・・・・」


次の言葉は見つからない。


「なんかさ 信じらんなくて…ずっとずっと
花の顔見てたら 今にも目を覚ましそうだったのに
どんどん青白くなって柔らかかったほっぺが
石みたいに固くなっていって……
花が花じゃなくて石になって………」


最後の声はもう聞き取れなかった。


「あの日 ちゃんとバイバイも言わないで……
俺がここになんか呼ばなかったら……花は死ぬことなかったし
もう少し早くか遅くかに俺が花を見送っていたら
あんなに吹雪いた夜に 一人で暗い道を帰したから……」


千尋が泣いている


「俺が…俺が…花を殺しちゃったんだ……」

千尋の泣く姿は アタシには衝撃的だった・・・・・。