「アドレス教えておいたから
早速メール来るかもしれないけど頼むな」


「うん」

ドラマに夢中なフリをした。


「すっかり寝ちゃってて帰ったのわかんなかったけど
キョンタへの愛の告白聞きたかったな。
もしかして俺のライバルになるくらい
キョンタのファンだったから……」


「うん 熱い告白だった」

ウザいくらい・・・・・・


「うわ 花の一生懸命なとこ見たかったな~
興奮の電話で起こされたよ」

笑いながら千尋は洗面所へ行って歯を磨き始める。



あの様子なら想像できる・・・・・。


嫉妬がさらに大きくなる。

千尋に愛される花を知ることになった最悪な日
近づきたくないのに
一番嫌いで 消えてほしいのに


うがいを終えると千尋が

「友達になってやって 花を知ったら
きっとキョンタも大好きになるよ。」

そう言うと笑って階段を上って行った。


大好きになるわけないじゃん

千尋のバカ 大馬鹿 大嫌い・・・・・!!!