「姫乃、ペンをとれ。問いを解け。」
「お、鬼!」
「誰が鬼だこら。」
「大変お待たせ致しました。ハンバーグCセットのお客様、」
「…はい」
凄んで見せただけに、タイミングの悪い店員の言葉に、決まりが悪く応える。
すると姫乃はもちろん、養父や僚、斗己までが笑い出した。
斗己の肩が震えて、腹を抑えて笑う。
少し苛ついていた気持ちが、驚く位に鎮まった。なんかいいやって。
「姫乃、俺らが食べてる間は養父と頑張れ。その後は俺と斗己で見るから。」
「はーい」
「疾風は頑張ってハンバーグ食べてね」
「黙れ僚」
