口をコーラでゆすいで、もう一度姫乃を睨む。そんなことは素知らぬとでも言うようにけらけらと養父と笑いやがって…
僚も僚で自分の勉強に集中していた。
こうなりゃ追加でハンバーグでも食べてやる!!
「すんません、おろしハンバーグ一つ。単品で」
「出た、ハンバーグ王子」
「お子様ー」
「やっぱCセットライス大盛りでお願いします。」
鼻息荒く注文してやれば、意地っ張り、とからかわれた。
姫乃と僚だけでなく、養父まで口に手を当てている。
そこでふと、向かいにいた姫乃の視線が上がった。
「カルボナーラとフリードリンクも追加で」
見上げた声の主は、斗己だった。
