クロスロード・パズル





「おっそーい!」

「ごめんごめん。」

「もーパフェ頼んじゃったよ!」

「疾風が出してくれるんじゃない?」

「え?おい!」


おいおい!何姫乃も両手挙げて喜んでるんだよ!

席に戻ると、姫乃と養父の教科書はたたまれていて、二人の間にはビッグサイズのパフェが置かれていた。


時計を見てみれば、なんやかんや僚と店の前で30分過ごしていたことになる。

ま、まじか…




「もうね、疾風が離してくれなくて…」

「まぁ!あぶのーまる!?」

「発音ひらがなだけど、何処で覚えたんだよ、そんな言葉…」


がっくり、と項垂れながら、席についた。

5W1Hとかの重文までがぎりぎりの姫乃が、一番無縁そうな単語を引っ張り出してきやがって…