「疾風、ぎぶ!」
「あ?だから、このwhoは関係代名詞って言って…」
「何で接続詞が代名詞になるのか、英語よ!」
「んなの知るか!」
期末テストを目前に、放課後恒例勉強会が開かれることになった。前回の中間から、姫乃の面倒を僚と俺、そして養父で見る体制が整えられている。
騒がしい俺たちは、図書館を利用できないから、勉強会はもっぱら学校の側にあるファミレスを会場にしていた。
そして、姫乃の英語をじゃんけんで負けた俺が担当する。
「お前だって姫の字でキって読むだろ。何でだよ?」
「え、な、何でだろ…」
「それと一緒だ。whoは関係代名詞って名前もってるんだと。諦めろ。」
「うー…」
冷たくあしらったが、姫乃は机に顎を乗せて唸り始めてしまった。もうシャーペンも放り出してしまってる。
何だよ、まだ納得いかないのか!