クロスロード・パズル





「…ぷっ」

「何だよ姫乃、屁か?」

「違うよばかっ!…」


口元に手を当てて顔を赤くする姫乃に声をかける。強く肩を小突かれたその後、盛大に姫乃は笑いだした。それにつられて僚からも笑顔が零れる。

何も言わない先輩の背中は、確かに小さくて滑稽だったなぁ。


ざまあみろ、なんちって。




「だーめーぇ!もう…疾風面白すぎっ!」

「珍しいもの見ちゃったねぇ」

「ね!もー!早く愛花戻ってきてー!」


お腹を押さえて笑い転げる二人を放って飯をかきこむ。

うるせぇっての!