「貼って!早く!」 「うわっいきなり大声出すなよ、てか、お前こそどうなんだよ、」 「何が?」 熱冷ましシートを貼ることに、少し躊躇われる。思わず養父の腕を抑えた。 心当たりがないのか、養父は首を傾げるけど、そもそも俺が学校に来たのって、養父も関係している。 「昨日、休んでたろ。体調悪かったのか?」 今はとてもそうは見えないけど。細い手を離して言うと、養父は苦く笑った。 一線を引くように、それ以上触れられないような笑顔で、ちょっとね、とだけ言う。 養父は、少し変わっている。