「んー、無口に女を誘き寄せるって」 「うわ!それ信じたのかよ?」 信じらんねぇ、みきてぃの奴!仮にも聖職者のくせして、生徒のことそんな風に言うのかよ。 恐る恐る言う養父に、心外だ、と眉を寄せて言ってやる。すると養父は慌てて頭を振った。 「でも、少し牽制は、しちゃったかも…」 「うわー…ショックだな…」 「うーん。疾風は来る者拒まずのすたんすだからねぇ」 がっくし。 肩を落として項垂れると、俺達の前で僚がフォローにならないフォローを入れた。 なんなんだ、みんなして!