その一週間前のことを言うと、二人がふむふむと頷いていた。
つまるところ、あれだな?
「程々に」遊んでいる俺に急にそんなことを言ってきたみきてぃ。そのみきてぃが、空き教室を物色してるとなると、俺達のクラスに女の転入生が来ると。
「てか、俺そんな飢えてねぇし」
「でも、男は狼って言うしねぇ?」
「お前も男だろーが」
美味そうにミネストローネを頬張る僚の椅子の脚を蹴る。弁当にミネストローネなんて入れてんなよな。女かてめぇは。
その後、昼休みいっぱい、俺達はどんな転入生が来るのか予想して遊んだ。
花子か可那子かって名前から、モデル体型かぽっちゃりか。可愛い子を期待して違ったら悲しいって結論に至って。
中肉中背、眼鏡っこの貴子
そんな女の子を俺達は作り上げて、来るべき転入生を迎え入れることになった。
ただし、僚と俺は一応、貴子が来なかった場合にどう姫乃を慰めるかの打ち合わせも行っておいた。
さぁ、来い…貴子!
