家に帰って、俺は一人考えた。 君が喜ぶこと 君の好きなこと 君がはしゃぐ夏のこと 楽しかったキラキラ輝く思い出を、全部君に捧げたい。 そう誓った。 俺達の夏の思い出を、今からまた増やしていくんだ。 今までの俺は、ずっと立ち止まっていた。 君の余命を告げられたあの日から。 君といられる日々は限られてるのに。 また明日。また明日。 って、ずっと言っていたいと強く思った。