私はどっちかと言うともてるほうだ。(友香が言ってた。)
告白なんて当たり前だし。習慣にもなりつつあった。そしてある日…
『ちょっとぉ!またラブレター!?』
友香が勝手に靴のロッカーに手を掛けて持ち出した。「ちょ…。何してんの!」素早く“ラブレター”を取った。
『えー!!友香みたぁい!』
興味津々の友香の上目遣いが私の心を奪った。
「今日だけよ…」
わーい♪と友香が跳ねだし読み始めた。
そして笑顔が消えてゆく。「どした?」
後から覗いて見る…。
「…これ。」
『うん。間違いなく…。』私にとって嫌な先輩。
友香にとっても嫌な…
『キャーーー』
うるさく黄色い声をあげる。
「は…はぁ!?」
あまりの驚きで口をパクパクさせる。
友香の目からは感激の涙が流れている。
「いい…た…たか…し?」名前をあげると再びピョンピョンはねあがる。
『そう!そうなのよ!!クラスっていうか、学校のムードメーカー!知ってるでしょ?アホだけどそれがまた可愛いんだよ〜♪』
いや。知ってるけど。
「興味ないし。」
一言告げる。友香は大ブーイング。
『とりあえず。何て書いてあるの?』
がさがさと以下にもアホっぽい封筒から便箋を取り出した。
「えーっと……。」


恋歌ちゃんへ

アイラブユゥゥ!
君の瞳+αに惚れた!
(昨日から。)
知ってるんだ!バイトしてるの。いつもあなたを見ていましたんこぶ(笑)…

『キャーーーーーー!か・わ・い・い〜!』
友香うっせーし手紙ウゼー。
…名前間違ってるし。
(×恋歌 ○恋華)
そして、友香が落ち着くまでかなり時間がかかった。