テスダ君
今事情を詳しく説明している暇はない
知っている通り
ミチオが連れ去られた
助け出してほしい
今回の件が
困難なことはわかっている
君のダミーを同行させる

見ると
俺とそっくりのヤツが
いるじゃないか!
生身の自分を正面から見るのは
気持ちのよいものではない。

俺は言葉もなく
ヤツを見つめた。
そいつは微笑み、
「よろしくな。」と。

こいつはアンドロイドか?
それとも?
たしかにうちの会社は
いろんなものをコピーし
商品化する会社だが
俺のコピー??

「アンドロイドなのか?」と聞くと

「早くミチオを助けに行こう」

ヤツはそれだけ言うと、
俺の手を引いた。