涙の先のキモチ

 
  
  ここでの1日目の学校生活も終わり、只今帰宅中。

  夏の暑さで、汗がだらだらと出て、今にも倒れそうなほどだ。

  もし、倒れても私には誰もいないんだけどね・・。

  




  今の私には誰も、何もない。

  お父さんは、家で私とお母さんに暴力を振っていた。

  そのお父さんにあきれたお母さんは、私を置いて朝から夜まで、
  
  遊んでいた。
 
  お父さんは私に前こんな事を言った。

  「お前の生まれた意味?そんなの、俺のストレスを発散させてくれる、
   ただの人形だろ?」

  って・・・。


  お母さんは
  「あんたなんて、いらない。あんたは、ただのゴミよ」

  って・・・。

  私は、2人の言葉を聞いて知ってしまった。
 
  この世に綺麗なものなんてない。

  みんな、自分の為に、自分が幸せになるために、

  この世を泳いでるんだ。

  誰も信じる必要はない。みんなの顔色を見て動けばいい、ただそれだけ。